【現役パン職人が選ぶ】パンこね機のおすすめ11選|実際に使ってみました

【現役パン職人が選ぶ】 パンこね機のおすすめ12選 実際に使ってみました

【執筆者】

川崎 一文

川崎 一文
【資格】1級製パン技能士、製菓衛生師、職業訓練指導員
大学卒業後、大手流通業の食品部門でパン作りを始まる
3社で店長等を歴任後、専門学校の製パン教師として約四半世紀勤め、多くの卒業生を輩出。

週に何度もパンを焼きたいけど、手ごねに使う力と時間がネック…
家でパン屋さんやパン教室のようなパンを焼くのは無理なのかな…

パン作りを楽にしたかったり、自宅で焼くパンを美味しくしたかったりする気持ちがあるので、パンこね機を探しているのではないでしょうか。

パンこね機があれば、力のいるこね作業の労力と時間が省け、手ごねでは難しいパワーでキメの整ったボリュームのあるパンを自宅で再現できます

しかし、パンこね機と一口に言っても、機能や性能もさまざまな機種が販売されていて、どれが自分に合っているのかわからず迷ってしまいますよね。

 

パンこね機を選ぶ時は『使いたい機能・作りたいパンの量・操作性』を基準にするといいでしょう。

この記事では、パン職人歴14年の筆者が、日常的にパン作りをしている157人のアンケートで選ばれた12のパンこね機の機能を実際に使ってみて、プロ目線からご紹介します。

「もっとパン作りが上手になりたい!楽しみたい!」を叶えてくれるパンこね機が見つかりますので、選ぶ際の参考にしてください。

操作性の定義

初心者は経験が浅いので、こね終わりの見極めやスピード調整が難しいと想定しています。

  • 初心者:スピード調整機能がないもの
  • 中級者:スピード調整機能はあるが、段階は少なめ
  • 上級者:スピード調整機能

※青文字をクリック・タップするとパンこね機の詳細が確認できます

スクロールできます
商品名 おすすめポイント 価格 操作性 幅×奥行×高さ(㎝) 一度に仕込める小麦粉の量 付属のアタッチメント・羽根 スピード調整 タイマー設定 ポット(ボウル)の素材・タイプ
キッチンエイド|『3.5QTスタンドミキサー+フードグラインダー特別セット ‎KSM3512FGHT』

 

キッチンエイド 3.5QTスタンドミキサー+フードグラインダー特別セット ‎KSM3512FGHT

  • 抜群の攪拌力(※1)で均一な生地ができる
  • 4種類のアタッチメント付き
  • A4サイズで省スペース
69,697円〜
※カラーにより異なる
上級者向け 19.8×31.2×31.2 360~720g
※小麦粉ではなく生地の量
4種類

  • ドゥフック
  • 平面ビーター
  • ワイヤーホイップ
  • フードグラインダー
10段階 ―・外窯
ANJIZERUEN|『スタンドミキサー LY-801A』

ANJIZERUEN スタンドミキサー LY-801A

  • 生地のこねと発酵を1台で
  • 発酵温度を一定に保つ機能付き
  • アタッチメント交換不要でパン・お菓子・料理にも
22,300円〜 中級者向け 29×24×31 200~1250g 1種類 〇 デジタル ステンレス・外窯
大正電気|『レディースミキサー パンこね機 KN-1500』

大正電気 レディースミキサー パンこね機 KN-1500

  • モーターの熱で一次発酵(※)を補助
  • 2種類のアタッチメント付き
  • 最大1㎏までと大容量
46,200円〜
初心者向け 37×27×31 400~1000g 2種類

 

  • パン羽根
  • ケーキ用羽根
〇 デジタル フッ素樹脂加工・内窯
KALELAISU|『スタンドミキサー 8L ‎EB-2001』

KALELAISU スタンドミキサー 8L ‎EB-2001

  • 一度に3㎏まで
  • 1200wのハイパワー
  • 長時間の作業もOK
29,999円〜 上級者向け 30×43×29 3000g 4種類

  • ドゥフック
  • ステンレス鋼フック
  • ホイッパー(※4)
  • ビーター
〇7段階 〇アナログ ステンレス・外窯
日本ニーダー|『パンニーダー ‎PK1012PLUS』

日本ニーダー パンニーダー ‎PK1012PLUS

  • 300~1200gまで幅広い
  • 特許取得のこね羽根でキメ細かな生地に
52,880円〜 中級者向け 27.4×37.5×38.7 300~1200g 1種類 〇5段階 〇 アナログ プラスティック・外窯
大正電気|『レディースニーダー KN-30』

大正電気 レディースニーダー KN-30

  • パンこねに特化したシンプル機能
  • 発酵・ガス抜きもできる
  • 少量にも対応
37,000円〜 初心者向け 37×27×24 300~600g 2種類

  • パン用
  • うどん・もち用
〇 アナログ テフロン加工・内窯
日本ニーダー|『パンニーダー パンこね機 PK660D』

日本ニーダー パンニーダー パンこね機 PK660D

  • 生地をチェックしやすい透明なポット
  • ダイヤル式の簡単操作
  • 特許取得のこね羽根で手ごねのようなパン生地に
33,900円〜 中級者向け 37×23×32.5 250~600g 1種類 〇 無段階0~390回転 〇アナログ ステンレス銅・外窯
大正電気|『Lニーダー パンこね機 KN-1000』

大正電気 Lニーダー パンこね機 KN-1000

  • 時間調整だけのシンプル操作
  • チャイムで終了をお知らせ
  • 1㎏まで仕込める大容量
42,600円〜
初心者向け 37×27×30 400~1000g 1種類 〇 アナログ ステンレス・外窯
KALELAISU|『スタンドミキサー 5L ‎BM602』

KALELAISU スタンドミキサー 5L ‎BM602

  • 1200wのハイパワー
  • ムラのない均一な生地に
  • 静音設計
19,999円〜 上級者向け 27×42×35 ~1000g 3種類

 

  • フック
  • ピーター
  • ホイッパー
〇 7段階 ステンレス銅・外窯
Acuma|『スタンドミキサー 4.5L 業務用』

Acuma スタンドミキサー 4.5L 業務用

  • 業務用に使える機能と性能
  • 3種のアタッチメント付き
  • 低ノイズ
19,984円〜 中級者向け 35.4×23.4×28.1 ― ※総量4.5L 3種類

 

  • ドゥフック
  • ピーター
  • ホイッパー
〇 5段階 ステンレス・外窯
ROOMMATE|『パーフェクト2wayミキサー RM-80A』

ROOMMATE パーフェクト2wayミキサー RM-80A

  • スタンドとハンドミキサーの2wayタイプ
  • 2種類のアタッチメント付き
3,980円〜 初心者向け 28×19×30 2種類

 

  • ニーダー
  • ピーター
―・外窯

※価格は2024年4月17日現在のものを記載

(※1)攪拌力(かくはんりょく)・・・かき混ぜる力

(※2)ニーダー・・・『こねる』ためのアタッチメントや羽根。こね機や撹拌機そのものを指す場合もある

(※3)ビーター・・・『ねる』ためのアタッチメントや羽根。クッキー・マフィン生地などでバターに空気を混ぜる場合に使う

(※4)ホイッパー・・・『泡立てる』ためのアタッチメントや羽根。生クリームや卵などを泡立てる場合に使う

(※5)一次発酵・・・パン生地をこねあがった後最初に取る発酵時間のこと。パン酵母の活動により炭酸ガスが発生して膨張する。生地の伸びをよくする大切な工程

ホームベーカリーとパンこね機の違い

ホームベーカリーとパンこね機の違いは、人の手でパン作りを行うかです。

ホームベーカリー

  • 材料を入れて全自動で食パンを作れる
  • 容量は少ない
  • 全自動なので生地の細かな調整はできない

 

パンこね機

  • 容量が大きい
  • 調整次第でキメの細かな生地が作れる
  • パン以外にもお菓子などの使用用途がある

こだわりの生地を作りたい、一度に多くの量を焼かない場合はホームベーカリーでもいいかもしれません。

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※記事に掲載されている情報は、GOOPANが独自に調査したものであり、掲載価格の変動や登録ミスにより情報が変わる可能性があります。

※最新価格や詳細情報につきましては、メーカーや販売店、各ECサイトにご確認いただくことをお勧めいたします。

目次

あなたに合ったパンこね機を選ぶ7つのポイント

あなたに合ったパンこね機を選ぶ7つのポイント

 

あなたに合ったパンこね機を選ぶためのコツは7つです。

  1. 一度に仕込みたい量で選ぶ
  2. スピード切り替え機能で選ぶ
  3. 1台で数役もこなせるアタッチメント(羽根)で選ぶ
  4. 便利なタイマー機能で選ぶ
  5. ポット(ボウル)の素材で選ぶ
  6. パン生地の温度上昇を抑える外窯方式を選ぶ
  7. 生地の温度上昇を抑える外窯方式か収納しやすい内窯方式かで選ぶ

パンこね機は多くの種類が販売されているため、用途や目的に合わせて比較する必要があります。

 

上記のポイントを踏まえ、これから実際にパン作りをしているところをイメージして、さらに優先順位を決めてていけば、ぴったりのパンこね機が見つかりますよ。

①一度に仕込みたい量で選ぶ

パンこね機を購入する際は、同じメーカーでも機種によって容量が大きく異なるため一度に仕込みたいパン生地の容量を考えましょう。

 

1回で作る分が家族分なら600gもあれば十分です。もっと多くの生地を作りたい場合は1㎏が目安になります。

 

しかし、容量が大きい機種で少量を仕込む時は、生地にフックがかからず、うまくこねられないケースがあるので注意が必要です。

 

「少しくらい…」と容量以上にこねると、モーターに負荷がかかって故障の原因となる場合もあります。

 

パンこね機を使用して作りたいパンの量を考え、最大量と最小量の両方をチェックして選びましょう

②スピード切り替え機能で選ぶ

スピード調整機能も、機種ごとに異なるので購入前にチェックしましょう。

パンをこねる際に、パンの種類や生地の状態に合わせてスピードの切り替えができると、質の高い生地につながるためです。

 

パン屋で行われてるミキシング方法は、こね始めはゆっくり、材料が混ざってまとまったらスピードを上げています。

こね始めから高速で回すと粉が舞い上がってしまい、逆に生地がまとまってから低速で回すと生地ができるまで時間がかかってしまいます。

 

ただ、経験が少ないと最初は調整が難しく、使う方によっては余計な操作のいらない無調整タイプのほうが使いやすいケースもあります。こね始めや終わりに手ごねで調整もできますので、使いやすいものを選びましょう。

スピード調整がある機種は、レバーやダイヤルをメモリに合わせて動かすだけで操作も簡単。パンのレシピや種類によってスピード切り替え機能があるタイプがおすすめです。

③1台で数役もこなせるアタッチメント(羽根)で選ぶ

パンこね機を選ぶ際は、付属のアタッチメントや羽根も確認しましょう。

 

1つのアタッチメントでも餅・うどん・パスタに使用できるモデルもありますが、交換すれば『こねる』以外の用途まで活躍の場が広がるためです。

 

特にスタンドミキサー型のパンこね機に多いのが『ホイッパー』『ビーター』。ホイッパーは泡だて器と同じで、卵や生クリームなど液体の泡立てに使われます。

 

ビーターは円の中央に何本か線が入った平らな形で、液体よりも重いバターなどをねり、空気を抱き込ませるために使うアタッチメントです。

 

パンこね機は場所も取る上に決して安くはないので、用途を増やして頻繁に使えるようになるのは嬉しいポイントです。普段の料理やお菓子作りなど、使用目的を考えて付属品のアタッチメントもチェックしましょう。

④便利なタイマー機能で選ぶ

タイマー機能の有無も、パンこね機の機種によって違います。

 

タイマーはダイヤルを回すアナログ式とボタンを押すデジタル式の2種類。設定できる最大時間は多くが30分or 60分までです。デジタル画面に残り時間や温度を表示してくれる機種もあります。

 

一次発酵の時間設定もできる機種もあるので、こねすぎや発酵のしすぎを防げて便利です。

 

キッチンタイマーでも対応できるので、パン作りの場面をイメージして、使いやすさや好みで選びましょう。

⑤ポット(ボウル)の素材で選ぶ

材料を入れて混ぜ合わせるポットやボウルの材質もチェックしておきましょう。

 

大きく分けて、ステンレスとプラスティックの2種類があるので、下記の表に特徴をまとめました。

素材 特徴 おすすめの人
ステンレス
  • 衝撃に強く丈夫
  • 耐久性に優れている
  • 洗いやすくてメンテナンスが簡単
  • パンこね機の使用頻度が高い方
  • ケーキにも使いたい方
プラスティック
  • 軽くて使いやすい
  • 半透明だと中の様子もチェックできる
  • エンボス加工などをされていると生地がくっつきにくい
  • 作るパンの種類が多い方
  • 重いポットやボウルだと扱いが難しい方

特徴を踏まえて使う目的や頻度で選びましょう。

⑥生地の温度上昇を抑える外窯方式か収納しやすい内窯方式かで選ぶ

パンこね機のポット(ボウル)の位置も大切なポイントです。

 

ポットが独立した『外窯方式』と、機械の中に埋め込まれている『内窯方式』の2種類に分けられます。

 

位置の違いによるメリットを下記の表にまとめました。

ポットの位置 メリット
外窯 モーターの熱の影響を受けにくく、生地のこねあげ温度(※)が上がりにくい
内窯
  • フタを閉めるだけで収納できる
  • 収納中にホコリが入る心配が少ない
(※)こねあげ温度・・・ミキシング終了時のパン生地の温度。パンの種類ごとに目標値が定められており、温度が高ければ過発酵になりやすく、低ければ発酵が遅くなります

 

おいしいパンを作る上で夏場の生地温度上昇は回避したい問題ですが、冬場は冷たくなりがちな生地を温めてくれる側面もあります。

 

中には、モーターが発した熱を利用して発酵を補助してくれる機種も。パンを作る季節にもよって条件は変わりますので、使いやすさや収納場所で選びましょう。

⑦設置場所のサイズや移動しやすい重さで選ぶ

機能や価格も大切ですが、購入前にパンこね機のサイズと重量も確認しておきましょう。

 

パンこね機は場所を取る上に、重くて移動が難しい機種もあります。使用する際の設置場所はもちろん、キッチンに出しておけない場合は収納スペースの広さ、移動できる重さも重要です。

 

吸盤や滑り止めなどがあっても、高速で動かすと振動が出てしまうケースがあるので、作業スペースはキッチンカウンターなどのしっかりした台の上がおすすめ。

 

設置場所や収納スペース、移動の必要性も考慮してパンこね機を選びましょう。

『こねる』以外にも使える!多機能おすすめパンこね機3選

パン生地の仕上がりがよくなるだけでなく、お菓子や料理などに使える多機能パンこね機のおすすめは下記の3つです。

 

  1. キッチンエイド|プロも支持する性能!均一な生地に仕上がる優れた攪拌力『3.5QTスタンドミキサー ‎KSM3512FGHT』
  2. ANJIZERUEN|こねと発酵の2役!28~38℃をキープして発酵を促す『卓上型ミキサー LY-801A』
  3. 大正電気|モーターの熱で一次発酵を補助!粉1㎏までこねられる『レディースミキサー パンこね機 KN-1500 』

キッチンエイド|プロも支持する性能!均一な生地に仕上がる優れた攪拌力『3.5QTスタンドミキサー ‎KSM3512FGHT』

キッチンエイド 3.5QTスタンドミキサー+フードグラインダー特別セット ‎KSM3512FGHT

出典:Amazon

 

おすすめポイント
  • ボウル内36ヵ所をタッチする複雑な動きで攪拌力抜群
  • 料理・お菓子にも使える4種類のアタッチメント付き
  • A4サイズで場所を取らない

 

100の歴史を持つアメリカのメーカー・キッチンエイドの『3.5QTスタンドミキサーKSM3512FGHT』は、優れた攪拌力で均一な生地に仕上げてくれるスタンド型ミキサーです。

 

本体の回転部分とアタッチメントの二重回転とボウル内の69ヵ所をタッチする複雑な動きで、アタッチメントとボウルのすき間があると生地が攪拌されにくくなる弱点を解消しています。

 

パンや菓子、料理に使える4種類のアタッチメントが付き、『こね』『混ぜ』『泡立て』だけでなくパン粉・ミンチ肉・フルーツジュース絞りなどの『砕く』作業も可能。

 

カラーバリエーションも豊富なので、キッチンの雰囲気になじむ色を見つけたい方にもおすすめです。

編集部のパン職人からひとこと

製パン教師:川崎
キッチンエイドの『KSM3512FGHT』は、A4サイズにおさまるコンパクトさが魅力です。

 

プロからも支持されるパワーと性能を、スペースの少ない場所でも使用できます。

 

お値段は張りますが、さまざまなシーンで活躍してくれるので使い勝手のよいスタンドミキサーです。

製品情報

価格 69,697円〜
※カラーにより異なる
サイズ・重量 19.8×31.2×31.2、7.5㎏
一度に作れる量 360~750g
※小麦粉ではなく生地の量
スピード調整 10段階
タイマー設定
アタッチメント(羽根)の種類 4種類

 

  • ドゥフック
  • 平面ビーター
  • ワイヤーホイップ
  • フードグラインダー
ポットの素材
窯の方式 外窯

ANJIZERUEN|こねと発酵の2役!28~38℃をキープして発酵を促す『卓上型ミキサー LY-801A 』

ANJIZERUEN スタンドミキサー LY-801A

出典:Amazon

おすすめポイント
  • 生地のこねと発酵を1台でできる
  • 発酵温度を一定に保つ機能付き
  • アタッチメント1つでお菓子・料理にも使える

 

ANJIZERUENの『卓上ミキサー LY-801A』は、こねと発酵が一体化したミキサーです。

 

生地をこねた後に移す必要がなく、28~38℃の一定温度を保って発酵を促します。気温が下がり、発酵に時間がかかる冬には特に活躍してくれるでしょう。こね始めるタイミングで発酵のタイマーも設定可能。

 

ただし、音でのお知らせはないので、ライトの消灯で終了を確認する必要があります。

 

アタッチメントが1種類でもパン・料理・お菓子に使えて多機能なのに、電源を入れてタイマーを設定したらこね始める簡単操作で使いやすいミキサーです。

編集部のパン職人からひとこと

製パン教師:川崎
台に接する面には固定できる吸盤があり、パン生地をこねるときに振動による転倒や作業台からの落下などを予防しています。

 

スピード調整はできませんが、その分操作がシンプル。生地の状態によってスピードを変える見極めが難しい初心者におすすめです。

製品情報

価格 22,300円〜
サイズ・重量 29×24×31cm、—
一度に作れる小麦粉の量 200~1250g
スピード調整
タイマー設定 〇デジタル
アタッチメント(羽根)の種類 1種類
ポットの素材 ステンレス
窯の方式

大正電気|モーターの熱で一次発酵を補助!粉1㎏までこねられる『レディースミキサー パンこね機 KN-1500 』

大正電気 レディースミキサー パンこね機 KN-1500

出典:楽天市場

 

おすすめポイント
  • モーターの熱で一次発酵を補助
  • 粉1㎏までこねられる
  • 2種類のアタッチメントでお菓子・うどんも作れる

 

大正電気の『レディースミキサー パンこね機 KN-1500』は、一次発酵の補助もできる内窯タイプのニーダーです。

 

こねあがったパン生地をそのまま置いておけば、こねた時に発生したモーターの熱を利用して発酵を助けてくれます

 

粉1㎏までパンをこねられるほどの力持ちなのに、作動中の音が抑えられる静音設計なのも嬉しいポイント。付属のアタッチメント2種類で【パン・ケーキ・うどん・餅】も作れます。

 

ただし、東日本と西日本では使用できる周波痛の違いからモデルが違うので、購入前に確認が必要です。

東日本 西日本 使用できる周波痛の違い

出典:楽天市場

編集部のパン職人からひとこと

製パン教師:川崎
内窯式は、モーターの熱が伝わって生地温度が上がりやすくなるのがデメリットですが、上昇した温度をうまく利用している商品です。

 

ただ、パンこね機の中でも重いのが難点。移動する必要がなければ、動作中の音が気になる方や一度に多くの生地を仕込みたい方におすすめです。

製品情報

価格
46,200円〜
サイズ・重量 37×27×31㎝、9.8㎏
一度に作れる小麦粉の量 400~1000g
スピード調整
タイマー設定 〇デジタル
アタッチメント(羽根)の種類 2種類

  • パン用羽根
  • ケーキ用羽根
ポットの素材 フッ素樹脂加工
窯の方式 内窯

粉1㎏以上作れる!大容量のおすすめパンこね機2選

粉1㎏以上仕込めるおすすめパンこね機は下記の2つです。

  1. KALELAISU|ハイパワーで小麦粉3㎏まで可能な『スタンドミキサー 8L ‎EB-2001』
  2. 日本ニーダー|コンパクトでも小麦粉1200gまで作れる『パンニーダー ‎PK1012PLUS 』

KALELAISU|ハイパワーで小麦粉3㎏まで可能な『スタンドミキサー 8L ‎EB-2001』

KALELAISU スタンドミキサー 8L ‎EB-2001

出典:Amazon

おすすめポイント
  • 一度に3㎏まで仕込める大容量の8Lボウル
  • 1200wのハイパワー
  • 長時間の作業にも耐えられる放熱システム搭載
KALELAISUの『スタンドミキサー 8L ‎EB-2001』は、食パン約12斤分に相当する3㎏の生地を一度に仕込める大容量が特徴です。
1200wのハイパワーで『ねる』『混ぜる』『泡立てる』の3役をこなし、【パン・お菓子・料理】への使用も可能。
こね時間の長いパン生地は機械に熱がこもりがちですが、強力な放熱システムと熱を逃がす穴で長時間の作業に耐えられるよう設計されています。
1度使った後は、故障の原因になるので、熱が引くまで使わないことをおすすめします

 

4つの滑り止めパットで一定して動くのを防ぎ、静音設計で作動中の音も気になりません。

 

1日で数種類のパンをこねたい方や連続使用したい方におすすめです。

編集部のパン職人からひとこと

製パン教師:川崎
ドゥフックが2種類付いている点は、ぜひおすすめしたいポイントです。

 

ピザ生地などの水分が少ない重い生地をこねる際、フックや接続部分に負荷がかかって故障の原因になることもあります。

 

ステンレス鋼フックなら、高速にならないよう注意すれば破損の心配もなく、さまざまなパンが作れますよ。

製品情報

価格 29,999円〜
サイズ・重量 30×43×29㎝、—
一度に作れる小麦粉の量 3000g
スピード調整 〇7段階
タイマー設定
アタッチメント(羽根)の種類 4種類

 

  • ドゥフック
  • ステンレス鋼フック
  • ワイヤーホイップ
  • 平面ビーター
ポットの素材 ステンレス
窯の方式 外窯

日本ニーダー|コンパクトでも小麦粉1200gまで作れる『パンニーダー ‎PK1012PLUS 』

日本ニーダー パンニーダー ‎PK1012PLUS

 

おすすめポイント
  • 300~1200gまで幅広く対応
  • 特許取得のこね羽根でキメ細かな生地にできる
  • フタをしないと作動しない安全装置付き

 

日本ニーダーの『パンニーダー ‎PK1012PLUS 』は、300gの少量から1200gと大容量でも対応しているパンこね機です。

 

特許取得のこね羽根が全方向からこねて、痛みの少ないキメの細かな生地に仕上がります。

 

本体とポット(ボウル)は取り外せるため収納やお手入れにも便利。ポット内の温度をリアルタイムで表示してくれるほか、スピードやタイマー設定の登録もできます。

 

フタをしないと作動しない安全装置付きで静音設計なのも嬉しいポイントです。

編集部のパン職人からひとこと

製パン教師:川崎
生地を痛めずにこねるのは、おいしいパンを作るためには大切です。

 

『パンニーダー PK1012PLUS 』の羽根は、手ごねのような包み込むこね方を再現。状態の良い生地を仕上げるのはもちろん、レーズンなど具材もつぶさずに均一に混ぜられます

 

混ぜ込み生地を作る方や、どうすればおいしくなるのかとパン作りに悩んでいる方にもおすすめです。

製品情報

価格 52,880円〜
サイズ・重量 27.4×37.5×38.7㎝、5.2㎏
一度に作れる小麦粉の量 300~1200g
スピード調整 〇5段階
タイマー設定 〇デジタル
アタッチメント(羽根)の種類 1種類
ポットの素材 ステンレス
窯の方式 外窯

操作や機能が簡単!初心者におすすめのパンこね機3選

操作や機能がシンプルで初心者の方におすすめのパンこね機は3つです。

 

  1. 大正電気|パンこねに特化!機能がシンプルで使いやすい『レディースニーダー KN-30』
  2. 日本ニーダー|透明ポットで生地のこね終わりがわかりやすい『パンニーダー パンこね機 PK660D』
  3. 大正電気|時間調整だけのシンプル操作!チャイムでこね終了を知らせてくれる『Lニーダー パンこね機 KN-1000』

 

使いやすさはもちろん、パン作り初心者にとって嬉しい機能がついている機種を厳選しています。

大正電気|パンこねに特化!機能がシンプルで使いやすい『レディースニーダー KN-30』

大正電気 レディースニーダー KN-30

引用:Amazon

 

おすすめポイント
  • パンこねに特化したシンプルな機能
  • 60分のタイマー付きで発酵・ガス抜きまで可能
  • 少量のパン生地にも対応

 

大正電気の『レディースニーダー KN-30 』は、パンをこねることに特化した使いやすい機種です。

 

パンをこねる際に必要なまぜる・こねる・たたく』と、こねた後の『発酵・ガス抜き』をスイッチを押すだけでOK。なめらかなパン生地に仕上がります。

 

容量は600gまでと少ないので、一度に作る量が少ない方や、初めてパンこね機を購入する方におすすめです。

編集部のパン職人からひとこと

製パン教師:川崎
まだパン作り経験の少ない方は、生地の状態に集中できる簡単操作は大切なポイントです。

 

細かな調整が必要なパン作りでは、複雑な機能があると慣れるまでに時間がかかり、イレギュラーが発生する可能性が高まります。

 

パン教室でも導入されているモデルで、ふわっとした食感の柔らかなパンが焼けますよ。

製品情報

価格 37,000円〜
サイズ・重量 37×27×24㎝、8.5㎏
一度に作れる小麦粉の量 300~600g
スピード調整
タイマー設定 〇アナログ
アタッチメント(羽根)の種類 2種類

 

  • パン用
  • うどん・もち用
ポット・ボウル テフロン加工
窯の方式 内窯

日本ニーダー|透明ポットで生地のこね終わりがわかりやすい『パンニーダー パンこね機 PK660D』

日本ニーダー パンニーダー パンこね機 PK660D

 

おすすめポイント
  • ポットが透明なので生地の状態をチェックしやすい
  • スピード調整もタイマー設定もダイヤル式で簡単
  • 特許取得のこね羽根でキメの細かな生地にできる

 

日本ニーダーの『パンニーダー パンこね機 PK660D』は、生地の状態を常にチェックできる透明ポットが特徴です。

 

生地が横からも確認しやすいため、こね完了のタイミングを判断しやすくなり、こねすぎやこね不足による失敗を減らせます

 

高性能DCモーターを採用しており、運転中の音も静かスピード調整もタイマーもダイヤル式でわかりやすいニーダーです。

 

容量は600gまでと少なめですが、特許取得の羽根で手ごねのような、なめらかな生地になるので、パンの質にこだわりたい方やパン作りの工程を楽しみたい方におすすめです

編集部のパン職人からひとこと

製パン教師:川崎
透明ポットは初心者の方にこそ選んでほしいポイントです。

 

経験を積まないと難しいのが、生地のこねを終わらせるタイミング。

 

透明ポットなら生地の状態変化が逐一確認できるので、目で見て判断しやすくなりますよ。

製品情報

価格 33,900円〜
サイズ・重量 37×23×32.5㎝、5.5㎏
一度に作れる小麦粉の量 250~600g
スピード調整 〇無段階(0~390回転)
タイマー設定 〇アナログ
アタッチメント(羽根)の種類 1種類
ポット・ボウル プラスティック
窯の方式 外窯

大正電気|時間操作だけのシンプル操作!チャイムでこね終了を知らせてくれる『Lニーダー パンこね機 KN-1000』

大正電気 Lニーダー パンこね機 KN-1000

出典:Amazon

おすすめポイント
  • ダイヤルで時間調整するだけとシンプルの操作性
  • 音で終了をお知らせ
  • 一度に仕込める量は1㎏までと大容量

 

大正電気の『Lニーダー パンこね機 KN-1000』は、時間調整をするだけという手軽さながら大容量なのが特徴です。

 

スピード調整する必要がなく、右側にあるダイヤルで5分単位・60分以内のタイマーを設定すれば作動し、チャイムで終了を教えてくれます

 

最大1㎏(※水分量の少ないベーグルやピザ生地などは800g)まで一度に仕込める大容量で、ポット内で生地を入れたままモーターの予熱で一次発酵を補助する機能付きです。

 

羽根は樹脂製、ポットはフッ素加工で生地がつきにくくお手入れも簡単。シンプルで使い勝手のよいパンこね機です。

編集部のパン職人からひとこと

製パン教師:川崎
内窯式はモーターの熱が生地に伝わりやすいデメリットがありますが、フタをすればホコリも入らずコンパクトに収納できるのは大きなメリット。

手軽に操作できて大容量なので、余計な機能はいらず、パン生地だけに使用する方におすすめです。

製品情報

価格 42,600円〜
サイズ・重量 37×27×30㎝、9.5㎏
一度に作れる小麦粉の量 400~1000g
スピード調整
タイマー設定 〇アナログ
アタッチメント(羽根)の種類 1種類
ポット・ボウル フッ素加工
窯の方式 内窯

3万円下記!コスパ重視のおすすめパンこね機3選

多くの種類が販売されているパンこね機は、特に性能や機能が優れたものほど価格が高騰する傾向があります。

 

4~5万円の機種が多い中で、3万円下記に費用も抑えつつ機能も期待できるおすすめのパンこね機は3つです。

 

  1. KALELAISU|19,998円!1200wのハイパワーなモーターでパン生地に強い『スタンドミキサー 5L BM602』
  2. Acuma|24,980円で業務用の機能と性能を自宅で使える『スタンドミキサー 4.5L 業務用』
  3. ROOMMATE|驚異の3,780円!スタンドとハンドの両タイプで使える『パーフェクト 2wayミキサー RM-80A 』

KALELAISU|19,999円!1200wのハイパワーなモーターでパン生地に強い『スタンドミキサー 5L ‎BM602』

KALELAISU スタンドミキサー 5L ‎BM602

出典:Amazon

 

おすすめポイント
  • 1200wのハイパワーで重いパン生地もしっかり攪拌
  • 混ぜムラや混ぜ残しがない
  • 静音設計

 

KALELAISUの『スタンドミキサー 5L ‎BM602』は、2万円下記とリーズナブルな上にモーターの強さが特徴です。

 

300w以上あればパンをこねるのに十分ですが、KALELAISUは1200wと超パワフル!

 

重いパン生地をこねるとモーターに負荷がかかるため、消費電力の高いモーターを採用したパンこね機に向いています。

 

回転軸とアタッチメントを逆に回転させるためムラがなく均一な生地になり、強力な攪拌力で時短にも。パワーが強いのに滑り止めの吸盤で高速運転中も動きにくく、さらに静音設計で安心です。

 

費用も抑えたいけど、機能も妥協したくない方におすすめです。

 

編集部のパン職人からひとこと

製パン教師:川崎
自宅で、もちつき機を利用してパンをこねますが、パン生地にモーターが負けてしまい、なかなか回転しないときがあります。

 

モーターに負荷がかかりすぎて機械が発熱、安全装置が働いて続行不可能となる場合もありました

 

ケーキ作りにも言えますが、パン作りは特にモーターの強さもチェックしましょう。

製品情報

価格 19,999円〜
サイズ・重量 27×42×35㎝、—
一度に作れる小麦粉の量 ~1000g
スピード調整 〇7段階
タイマー設定
アタッチメント(羽根)の種類 3種類

 

  • フック
  • ビーター
  • ホイッパー
ポット・ボウル ステンレス
窯の方式 外窯

Acuma19,984円で業務用の機能と性能を自宅で使える『スタンドミキサー 4.5L 業務用』

 

Acuma スタンドミキサー 4.5L 業務用

出典:Amazon

 

おすすめポイント
  • 業務用にも使える機能と性能
  • 3種のアタッチメント付き
  • 低ノイズ

 

Acumaの『スタンドミキサー 4.5L 業務用』は、業務用にも使える機能・性能が魅力です。

 

3種類のアタッチメント6段階のスピード調整機能で活用シーンの幅が広く、高性能なモーターによる力強さとムラのない動きで時短にも貢献します。

 

滑り止め用のシリコン吸盤で低ノイズを実現。振動吸収デザインで作動時の揺れで移動する心配もありません。

 

パンだけでなくお菓子や料理にも挑戦を考えている方や、スタンドミキサーを初めて購入する方におすすめです。

編集部のパン職人からひとこと

製パン教師:川崎
業務用なので予想以上にパワーがありました。ただ、音が若干高いので、人によっては気になるかもしれません。

 

また、生地の量が少なすぎると下まで混ざらない場合もあるので、最初は様子を見ながらこねたほうがよいでしょう。

製品情報

価格 19,984円〜
サイズ・重量 35.4×23.4×24㎝、5㎏
一度に作れる小麦粉の量
※ボウルの大きさは4.5L
スピード調整 6段階
タイマー設定
アタッチメント(羽根)の種類 3種類

 

  • ドゥフック
  • ビーター
  • ホイッパー
ポット・ボウル
窯の方式 外窯

ROOMMATE|驚きの3,980円!スタンドとハンドの両タイプで使える『パーフェクト 2wayミキサー RM-80A 』

 

ROOMMATE パーフェクト2wayミキサー RM-80A

出典:Amazon

 

おすすめポイント
  • スタンドとハンドミキサーの2wayタイプ
  • 2種類のアタッチメントでこねと泡立てが可能

 

ROOMMATEの『パーフェクト 2wayミキサー RM-80A 』は、スタンドミキサーとハンドミキサーの両タイプで使えるのが魅力です。

 

5段階のスピード調整機能に加え、こね用のニーダーと泡立て用のビーターの2種類がついているので、パン・お菓子とさまざまなレシピに使えます。

 

ただ、スタンドミキサーで使用するとアタッチメントが底まで届かずうまく混ざらないこともあるため、量が少ない場合はボウルを持つなどの工夫が必要です。

 

編集部のパン職人からひとこと

製パン教師:川崎
底までアタッチメントが届かないと生地がうまく混ざらないため、完全なハンズフリーとはいかないかもしれません。

 

費用を極力抑えたい方はもちろん、パンとケーキ作りに使用したい方におすすめです。

製品情報

価格 3,980円〜
サイズ・重量 28×19×20㎝、1107g
一度に作れる小麦粉の量
スピード調整 〇5段階
タイマー設定
アタッチメント(羽根)の種類 2種類

 

  • ニーダー
  • ビーター
ポット・ボウル
窯の方式

【Q&A】パンこね機でよくある質問3つ

【Q&A】パンこね機でよくある質問3つ

 

ここからは、パンこね機で気になる疑問や質問にお答えします。

 

  1. フードプロセッサーでもパン生地は作れるの?
  2. パンこね機と手ごねでは、焼けたパンに違いは出る?
  3. パンこね機を使えばパン屋さんのようなパンが焼けるの?

Q1:フードプロセッサーでもパン生地は作れるの?

A可能ですが、おすすめはできません。

 

切ってこねるフードプロセッサーは、生地に強い負荷がかかります。一度痛めてしまった生地は、もう元に戻せません。

 

こねすぎによるパンが膨らまないなどの失敗や、モーターへの強い負荷による故障の原因になります

 

パン生地のできあがりを見極めるのは難しいため、パン作りにまだ慣れていない方や、パンを頻繁に作る方にはおすすめできません。

 

パン用の羽根のついたフードプロセッサーも販売していますが、せっかくパンこね機の購入を検討するなら、パンのこね方にもこだわった専用機がおすすめです。

Q2:パンこね機と手ごねでは、焼けたパンに違いは出る?

A:手でこねるよりも機械には力があるため、キメが細かくボリュームのあるパンが焼けます。

 

機械を使用するメリットは何といっても力の強さです。

 

特に砂糖や油脂が多く配合されたリッチ系のパンや食パンは、ボリュームを出すために強力なミキシングが必要になります。

 

パワフルなのはもちろん、グルテンがしっかり形成されるまでこねられるため、食感にも違いが表れますよ。

 

ただ力が強いあまり、こねすぎとなる危険性も潜んでいます。パンこね機を使用していても任せっきりにはできません。状態チェックは必ず行いましょう。

 

業務用にも使用されているミキサーもご自宅で使えるので、手ごねではできないパンの食感や味の違いを実際に確かめてください。

Q3:パンこね機を使えばパン屋さんのようなパンが焼けるの?

Aパン屋さんのようなパンとは言い切れませんが、パンこね機の力を利用すればキメの細かいパンを目指せます

 

力が必要なこね作業を担ってくれるパンこね機は、パンに必要なグルテン形成が楽にできるのがメリットです。

 

グルテンがしっかりできた生地は、パンの骨格がしっかりしているため酵母が発生させたガスを逃がさずに取り込み、キメの整ったボリュームのあるパンが焼き上がります。

 

パン屋に並ぶふわふわっとした食感のロールパンやメロンパン、くちどけの良い食パンは、パンこね機の力も大きな役割を果たしていると言えるでしょう。

 

しかし、質の高いパンを焼くためには、こね作業だけでなく発酵温度や湿度、時間などの管理も大切です。季節や日によっても状況が変わるためため、パン職人は生地の状態を見ながら調整をして工程を進めています。

 

パンの出来は、さまざまな要素が混ざり合い、影響し合っているのです。

 

残念ながらパンこね機を購入すれば、必ずしもパン屋さんで売っているようなパンが焼けるわけではありません(できてしまったらパン職人歴の長い筆者は泣きます…)。何度も挑戦して経験を積み、見極める目を育てて理想のパンに近づけてくださいね。

パンこね機は気軽においしいパンを作りたい人の味方!機能や使いやすさで選び本格的なパン作りを楽しもう

使う人のニーズに合わせて、機能性や操作性に優れたパンこね機が豊富に販売されています。

 

選ぶ際は価格やサイズだけでなく、作りたいパンの量や機能も重要なポイントです。

 

パンこね機を使用シーンや用途をイメージして、さらに優先したい機能を絞っていきましょう。

 

力が必要で面倒に思ってしまいがちなこね作業ですが、『パンのおいしさはミキシングで8割が決まる』と言われるほど重要な工程です。

 

パワー自慢のパンこね機に任せて時短を叶えてパン作りの腕を上げ、もっとおいしい手作りパンをたくさん楽しみましょう。

執筆者

川崎 一文
川崎 一文
大学卒業後、大手流通業の食品部門でパン作りを始まる。
3社で店長等を歴任後、専門学校の製パン教師として約四半世紀勤め、多くの卒業生を輩出。


1級製パン技能士、製菓衛生師、職業訓練指導員
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