「食パンの消費期限が1日過ぎているけど食べられる?」
「カビが生えてないから食べても大丈夫かな?」
食パンの消費期限が過ぎていても、見た目が問題なさそうなら食べても大丈夫そう!と考える人は多いのではないでしょうか。
食パンを購入したからには、捨てるのはもったいないし、できるだけ食べたいですよね。
結論からいうと、食パンの消費期限を1日でも過ぎているのであれば食べないでください。
消費期限は安全に食べられる期間を保証しているため、1日でも過ぎて食べて体調を崩しても食品を製造・加工した業者は責任は取れません。
ただ食パンの消費期限を調べている人の中には、「1日ぐらい消費期限過ぎても大丈夫でしょ!本当に食べられないのか見極める方法を教えてよ!」という方もいらっしゃるため、食パンが腐っている見た目や臭いについても解説しています。
消費期限が過ぎた食パンを食べる場合は、あくまでも自己責任でお願いします。
体調を崩しても当メディアでは一切の責任は取れません。
この記事では、消費期限切れの食パンを食べた際のリスクや消費期限が切れる前にできる保存方法、腐った食パンの見た目や臭い、実際に筆者が5つの市販食パンを食べ比べして体調に影響が出たのは何日目かも検証しているので参考にしていただければ幸いです。
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食パンの消費期限は1日でも過ぎると体調を崩す可能性がある
消費期限が1日でも過ぎた食パンを食べてしまうと食中毒など体調を崩す可能性があります。
消費期限は、定めれた方法で保存した場合において、品質の劣化により安全性を欠く恐れがないと認められている期限です。
この期限が過ぎてしまうと、見た目は問題がなさそうでも細菌やウイルスが繁殖している可能性があります。
食中毒になった後に後悔しても遅いので、消費期限が1日でも過ぎた食パンは食べないようにしてください。
パンや弁当など、比較的痛みやすい食品を消費期限。缶詰やスナック菓子などの痛みにくい食品に賞味期限(※)が設定されます。
(※)賞味期限・・・美味しく食べられる期間で、期限を超えてもすぐに安全性が発生するとは限らない。
食パンが腐っている見た目や臭い
食パンが腐っている見た目や臭いは下記のような場合です。
- カビが生えている
- パンをちぎると糸が引いている
- 酸っぱい臭いの異臭がする
1つずつ解説していきます。
①カビが生えている
食パンからカビが生えている場合は、嘔吐やアレルギーを起こす可能性があるので食べないでください。
(参考:カビにはどんな害があるの?|神奈川県)
注意していただきたいのは、カビの周りの部分・同じ袋に入ったパンは食べてはいけないということ。
目に見えていなくても胞子(※1)や菌糸(※2)が食パンに付着している可能性があります。
(※1)胞子(ほうし)・・・肉眼では見えない小さいカビ
(※2)菌糸(きんし)・・・糸状のカビ
カビが見えている状態=既に大量のカビが増殖している状態ですので、食パンにカビが生えているのを見つけたら食べるのをやめましょう。
トースト(加熱)しても食べられない
カビを死滅させようとトーストしてもカビの生えた食パンは食べないでください。
トーストすることでカビは死滅できるのですが、カビが作り出したカビ毒素は取り除くのが困難であり、吐き気・胃腸障害・嘔吐などの体調不良になる可能性があります。
<参考>
②パンをちぎると糸が引いている
パンをちぎって糸が引いていたら絶対に食べないでください。
パンに糸が引いているのは納豆菌と呼ばれるロープ菌であり、口から体内に入れれば無害とされていますが、食べる際に眼や傷口から体内に侵入した場合には『日和見感染(※)』という感染症になる可能性があります。(参考:金沢医科大学)
(※)日和見感染(ひよりみかんせん)・・・健康状態では害のない弱い細菌でも感染してしまう症状
つまり、食べようとする過程で感染症になるリスクがあるので、糸が引いているパンは食べないようにしましょう。
(参考:「ロープ菌」について、どういう菌なのか、パン工場で発生した場合、殺菌の方法はあるのか。|国立国会図書館)
③酸っぱい臭いの異臭がする
パンから、『いつもと違う酸っぱい臭い・ツンとする刺激臭』がする場合は食べるのをやめましょう。
完全に臭いだけでは判断できませんが腐っている可能性があります。
食中毒を起こす危険性があるので、体調を壊したくない人は、食パンからいつもと違う酸っぱい臭いがした場合は食べないでください。
市販の5つの食パンを消費期限が切れても食べられるのか検証してみた
スーパーで購入してきた【ダブルソフト・超塾・ふんわりソフト・本仕込・ロイヤルブレッド】を消費期限が切れても本当に食べても大丈夫なのか、2024年1月5日〜1月19日の期間で実際に検証してみました。
【食パンを検証した方法】
- 使用した食パン:消費期限が切れるまで未開封
- 開封時期:消費期限が切れた日
- 保存方法:開封後にジップロックに入れて日差しの当たらないリビングで保存
- 実地期間:カビが生えるまで実地
【実施期間】2024年1月5日〜1月19日
消費期限切れのパンを食べると体調不良になる可能性があるので食べる人は自己責任でお願いします。
食パンの消費期限が過ぎて1日目:見た目や臭いに異常は見られない
食パンの消費期限が過ぎて1日目は特に見た目の変化は見られず、臭いも普通にいい香りで食べたくなりました。
食パンの消費期限が過ぎて3日目:食べると体調不良になる可能性あり
食パンの消費期限が3日過ぎたものの、見た目や臭いに異常は見られなかったので、それぞれのパンを1口ずつ食べ比べしてみたのですが、数時間後に腹痛になりました。
同時に5つのパンを食べたので銘柄の特定はできませんでしたが、消費期限が3日過ぎたパンを食べると腹痛になる可能性があるので、お腹を壊したくない人は食べないことをおすすめします。
パンの品質は、保存していた部屋の温度に左右されますし、体調不良になるかは個人差があります。
食パンの消費期限が過ぎて5日目:見た目や臭いからは判断できない
どのパンも見た目に変化はなく、臭いも小麦の良い香りがしていたため実際に食べないと体調不良になるかはわかりません。
筆者は既に体調不良になった恐怖があったため食べることができませんでしたが、体調不良になる可能性はあるでしょう。
食パンの消費期限が過ぎて7日目:若干ツーンと臭いがする
見た目にカビは生えていませんが、本仕込の食パンだけ若干ツーンとする臭いがしました。
食べると体調不良になる可能性はありそうです。
食パンの消費期限が過ぎて10日目:パンによってはカビが生えてきた
ふんわり食パンの臭いはツーンとする感じはなかったのですが、表面に白カビが生えていました。
食パンの消費期限が10日過ぎて変化が見られたのは、『ふんわり食パン・本仕込』のみ。
他の食パンに見た目や臭いに変化は見られませんが、食べると体調不良になる可能性は高いでしょう。
食パンの消費期限が過ぎて2週間(14日目):どのパンにもカビが生えてきました
検証結果として、どの食パンも消費期限が10〜14日過ぎるとカビが生えることがわかりました。
見た目はすべての食パンに変化が見られましたものの、消費期限が14日過ぎた段階では、本仕込以外の食パンの臭いからツーンとするような臭いは感じませんでした。
※本仕込は反対側にしたらカビが生えていたので裏返しにして撮影
食パンの消費期限に関する豆知識
開封済みのパンなら1日でも早く食べる
食パンを開封したなら、1日でも早く食べるようにしましょう。
消費期限の設定されている日付は、未開封状態の食パンです。
開封済みの食パンは劣化が早く、乾燥によって硬くなりますし、風味も落ちます。
消費期限内であっても体調に何かしらの影響が出る可能性があるので開封後は早めに食べてください。
(参考:消費期限と賞味期限|農林水産省)
パン屋さんのパンの消費期限は2,3日が目安
パン屋さんにパンは袋に入っていないため、2,3日を消費期限の目安として食べてください。
市販のパンは密閉空間で保存されていますが、パン屋さんのパンは外気に触れているので劣化が早いです。
パンを日持ちさせる2つの保存方法
パンを日持ちさせる方法は2つあります。
- 3日程度で食べ切るなら常温保存
- 食べ切るのに3日以上かかるなら冷凍保存をする
1つずつ解説していきます。
①常温保存なら乾燥させないようにする
食パンは湿気を吸収すると傷みやすく、常温だと消費期限が2〜3日程度ですので、保存する際は湿度が50%超えるようにしてパンを乾燥させないようにしましょう。
(参考:乾燥した空気|国土交通省気象庁)
食パンを乾燥させないためには、空気に触れさせないような工夫が必要です。
食パンの感想を防ぐ保存方法は下記にまとめたので参考にしてください。
- パンを1つずつラップに包む
- 空気をしっかり抜いて、ビニール袋 or パン用の密閉容器に入れる
- パンの袋口に、湿らせたキッチンペーパーを輪ゴムで結ぶ
- 直射日光の当たらない日陰にパンを置く
②消費期限内に食パンが食べられなさそうなら冷凍保存をする
食パンは量が多いので、事前に食べ切れないとわかっているのであれば冷凍保存をしましょう。
冷凍保存なら-18℃以下になるため細菌の繁殖を防げますし、パンに含まれている水分の乾燥を遅らせることができます。
(参考:Q15. -18℃以下で保存するのは細菌の繁殖を抑えるためだけですか?|一般社団法人日本冷凍食品協会)
保存する際は、食べる分をラップやビニールで小分けにし、乾燥させないように袋には空気が入らない状態にしてください。
ちなみに、冷凍保存をしていても徐々にパンは劣化はしていますので、1ヶ月以内には食べるようにしましょう。
【注意】パンは冷蔵庫で保存してはいけない!
冷蔵庫内の温度は、最もでんぷんの老化(でんぷんの間に水分がなくなること)が進みやすい0〜4℃なため、パンを冷蔵庫では保存しないでください。
でんぷんの老化が進むと、水分がなくなってパンが硬くなり風味が落ちます。
例えば、焼きたてのご飯が日を経つにつれ、冷えて固くなると同じです。
冷蔵庫でパンを保存すると、でんぷんの老化が進んで固くなり、風味が落ちてしまうのでやめましょう。
食パンの消費期限が切れているなら食べないようにしよう!
食パンの消費期限が1日でも過ぎて食べてしまうと、製造・加工した業者が安全だと言い切れる期間ではないので食中毒など体調を崩す可能性があります。
筆者が実際に検証した結果から判断すると、消費期限が3日を過ぎた食パンは体に悪影響を与える可能性があるので食べないようにしてください。
もちろん保存方法により消費期限が過ぎても体調を崩さない可能性はありますが、安全に食べられる保証はありませんので、本当に食べたいなら自己責任でお願いします。
【食べない方がいいパンの見た目や臭い】
- カビが生えている
- 糸を引いている
- 酸っぱい臭いの異臭がする
もし、パンを消費期限内に食べたいけど難しいと感じるなら、購入してすぐに冷凍保存をしましょう。
冷凍保存をすれば、劣化はしていくものの、最大1ヶ月間は日持ちします。
食パンではありませんが、冷凍保存をするのが手間な方や消費期限を気にすることなく安心安全なパンを食べたい方は最初から冷凍されている賞味期限が長いパンを購入するのも1つの方法です。
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執筆者
- 年間500個のパンを食べるパン好き。パンが好き好きすぎて2022年に白神こだま酵母(天然酵母)でパンを作っている株式会社サラ秋田白神に入社。毎朝天然酵母パンを食べて、休日はパン屋巡りをしています。
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